(続き) EX915 に Fedora Core3 test1 インストール

Windows用の筈なのにやはりLinuxを入れてしまう罠。BIOSの設定をデフォルトのまま変更しない状態で、FC3 test1のインストールは特に問題なし。Sound, USB, Ether ともに動作良好。IEEE1394 はデバイスを持っていないのでよくわからないが認識している模様。S/PID出力の動作は不明。


Etherのチップは結構新し目なので、lspci -v 結果を軽くご紹介しておくと、

02:00.0 Ethernet controller: Broadcom Corporation NetXtreme BCM5751 
 Gigabit Ethernet PCI Express (rev 01)

です。PCI Express経由で接続されたBCM5751ですね〜。FC3でのドライバは、tg3になるようです。


Videoですが、Generic VESAドライバ、1024x1280でXが起動するところまでは確認できました。もっとちゃんとしたドライバがあるのかないのか、そのあたりは不明です。


唯一問題があったのがHDDで、デフォルトの状態ではパフォーマンスが悲惨でした。

# /sbin/hdparm -t /dev/hda
/dev/hda:
Timing buffered disk reads:   12 MB in  3.41 seconds =   3.52 MB/sec

sdaではなくhdaになっているということは、ata_piix + libata ではなく、普通のpciideドライバで駆動されているということ。TurboLinuxで同じ症状に陥っているを教えていただいたので、そこを見ながら対処しました。


initrdファイルを下記のように確認すると、ata_piix.ko と libata.ko は含まれています。

# mkdir /tmp/x
# cp /boot/initrd-2.6.7-1.478smp.img /tmp/init.gz
# gunzip /tmp/init.gz
# mount -t ext2 -o loop /tmp/init /tmp/x
# find /tmp/x
(略)
/tmp/x/lib/jbd.ko
/tmp/x/lib/ext3.ko
/tmp/x/lib/sd_mod.ko
/tmp/x/lib/libata.ko
/tmp/x/lib/scsi_mod.ko
/tmp/x/lib/ata_piix.ko
# 

ならば、普通のideバイスとして認識されるのを強制的に止めればよかろうということで、/etc/grub.conf を書き換え、

kernel /boot/vmlinuz-2.6.7-1.478smp ro root=LABEL=/ ide0=0 ide1=0x170,0x376,15
 ide2=0 ide3=0 ide4=0 ide5=0 ide6=0 ide7=0 ide8=0 ide9=0

としました*1BIOSの設定でIDEコンパチモードを切ることはせず、また/etc/fstabを書き換えることもせず再起動してみましたが、見事に成功。fstabは、全て LABEL=XXX 形式で書かれていて、具体的なデバイス名が書かれていないからうまく行くんですな。初めてLABELによる抽象化の恩恵に与った気がします。/boot/grub/device.map を書き換えなくてもOKだった理由はわかりませんが、BIOSをコンパチモードのままにしておいたからでしょうか。


パフォーマンスの方は、

# /sbin/hdparm -t /dev/sda
/dev/sda:
Timing buffered disk reads:  164 MB in  3.02 seconds =  54.29 MB/sec

と、問題ないレベルに回復しました。奥山さん、いろいろ調べていただいてどうもありがとう _o_

*1:実際は1行。また、"rhgb" と "quiet" はトラブルシュート中なので消しました